生成AIって何?暮らしで気をつけることはある?

生成AIとは?

AIは「Artificial Intelligence(人工知能)」の略です。生成AIは英語では「Generative AI」と呼ばれます。

生成AIは、文章・画像・音声・動画・プログラムなどを新しく作るAIのことです。たとえば、質問に答える、文章を要約する、画像の案を作る、メール文を整える、といった使い方があります。

従来のAIは、画像の中に何が写っているかを判定したり、売上の傾向を予測したりする使い方が中心でした。生成AIは、それに加えて「作る」ことが得意です。

ただし、人間のように意味を理解しているわけではありません。大量のデータから言葉や画像のつながりを学び、それらしい答えを作ります

ポイント 生成AIは、答えを検索してそのまま返す道具ではありません。もっともらしい文章を作る道具なので、内容の確認が必要です。

生成AIでできること

生成AIは、特別な人だけが使う技術ではなくなっています。スマートフォン、検索サービス、文書作成ソフト、画像編集アプリなどに組み込まれ、暮らしの中でも触れる機会が増えています。

場面使い方の例
調べもの用語の意味を整理する、比較表を作る
文章作成メール、案内文、企画メモのたたき台を作る
学習わからない言葉を別の言い方で説明してもらう
家事・生活献立、旅行計画、買い物リストを考える
仕事会議メモの整理、文章の校正、資料構成の案出し
創作画像案、キャッチコピー、物語の案を作る
補足 便利な一方で、生成AIが作った内容をそのまま信じると、間違った判断につながることがあります。「何を確認すればよいか」「用語の意味は何か」を整理する用途には役立ちます。

AIを利用するときの注意点

生成AIは便利ですが、使うときには注意も必要です。特に気をつけたいのは以下の3つです。

1. まちがった情報が混ざる

生成AIは、事実と違う内容を自然な文章で出すことがあります。

存在しない制度名、古い手続き、誤ったURLを示すこともあるため、回答が間違っているかもしれないと疑うことも必要です。

出展があるか、古い情報ではないかを確認し、1つの答えだけで決めないようにしましょう。

2. 個人情報を入力しない

生成AIに相談するときは、個人情報や勤務先の情報を入れないことも大切です。

名前を「Aさん」に置き換える、住所を市区町村までにするなど、個人が特定されにくい形にしましょう。仕事で使う場合は、社内ルールや利用しているサービスの規約も必ず確認します。

3. 著作権に気をつける

生成AIで作った文章や画像を、ブログ、SNS、仕事の資料などで使うときは、著作権にも注意が必要です。

既存の作品に似すぎている場合や、他人の作品を無断で使う場合には、生成AIで作ったものでも問題になることがあります。

「AIが作ったから自由に使える」とは限りません。とくに公開・販売・仕事で使う場合は慎重に扱いましょう。

AIで作られたものにも注意する

世の中には、AIで作られた文章、画像、音声、動画が増えています。便利な一方で、見る側にも注意が必要です。

たとえば、次のような形で悪用されることがあります。

  • 実在する人に似せた画像や動画を使う
  • 本人の声に似せた音声で連絡する
  • 公式サイトのように見える文章を作る
  • 投資や副業の勧誘文を大量に作る
  • SNSで信頼できそうな人物を装う

特に、お金を振り込む、個人情報を入力する、アプリを入れる、といった行動を求められたときは注意しましょう。

注意 画像や文章が自然でも、本物とは限りません。送信元、公式サイト、電話番号、URLを確認し、少しでも不安があればすぐに反応しないことが大切です。

行政ではどう使われている?

行政でも、生成AIの活用が進んでいます。背景には、人口減少や少子高齢化で、行政の担い手が不足していくという課題があります。公共サービスを維持するため、政府や地方公共団体でもAIの活用が検討されています。

その取り組みの一つが、デジタル庁のガバメントAI「源内」です。

ガバメントAIとは、政府職員が安全にAIを業務で使うための基盤です。「源内」は、その第一歩としてデジタル庁が内製開発した生成AI利用環境です。

よく使われているAIサービス

生成AIは、いろいろなサービスとして提供されています。ここでは、一般的によく名前を聞くサービスを3つ紹介します。

サービス提供元サービス開始
ChatGPTOpenAI2022年11月〜
ClaudeAnthropic2023年3月〜
GeminiGoogle2024年2月〜

いずれも基本は無料で使い始められます。ただし、有料プランを使うと、より高性能なモデルを選べたり、利用上限が増えたり、混雑時でも使いやすくなったりする場合があります。

まとめ

  • 生成AIは、文章・画像・音声などを新しく作るAIです。
  • 暮らしでは、調べもの、文章作成、学習、問い合わせ対応などで関わります。
  • もっともらしい誤りが混ざることがあるため、重要な情報は公式サイトで確認します。
  • 個人情報の入力や著作権には注意が必要です。
  • AIで作られた画像、音声、文章を使った詐欺にも注意が必要です。
  • 行政では、ガバメントAI「源内」などを通じて、業務の効率化や調査支援の検証が進んでいます。

参考・出典