ニュースでよく見る「デジタル庁」って、何をしている所なの?

デジタル庁とは?

国や自治体は、税金・社会保険・子育て・引越しなどの暮らしの手続きと多く関わります。

デジタル庁は、そうした手続きをオンラインで使いやすくし、行政の仕事も効率よく進むようにする組織です。

ポイント デジタル庁は、単にアプリを作る所ではありません。国全体のデジタル化を進めるため、制度・データ・システムの土台を整える役割を持っています。

なぜ作られたのか

デジタル庁は、国や自治体のデジタル化を進めるために設けられました。背景には、行政サービスの使いにくさや、システムが省庁ごとに分かれている問題があります。

たとえば、同じような情報を何度も書いたり、窓口ごとに別の手続きをしたりする場面があります。こうした負担を減らすには、役所ごとの取り組みだけでなく、政府全体でそろえた仕組みが必要です。

デジタル庁は、国のデジタル政策の方向性を示し、各府省庁や自治体と連携しながら、共通の基盤を整えます。

デジタル庁の主な役割

デジタル庁の仕事は広いですが、暮らしに関わるものを中心に整理すると次のとおりです。

役割内容
行政手続のオンライン化申請や届出をスマホやパソコンで行えるようにする
共通基盤の整備マイナンバー、本人確認、電子署名などの土台を整える
国の情報システム管理各府省庁のシステムを効率よく、安全に整える
データ活用の推進行政が持つデータを連携し、手続きの負担を減らす
利用者目線の改善誰でも使いやすい行政サービスを目指す

マイナンバー制度・マイナンバーカード

マイナンバー制度は、行政手続きで個人を確認するための仕組みです。デジタル庁は、マイナンバー制度やマイナンバーカードに関する取り組みを進めています。

マイナンバーカードは、本人確認やオンライン手続きで使えます。行政機関どうしの情報連携により、添付書類を省ける手続きもあります。

マイナポータル

マイナポータルは、子育てや介護などの行政手続きに使うオンライン窓口です。自分に関する行政情報の確認や、行政機関からのお知らせの受け取りにも使われます。

確定申告では、マイナポータル連携により、控除証明書などの情報を取り込めます。

ガバメントクラウド

ガバメントクラウドとは、政府や自治体が使う共通のクラウド環境です。クラウドとは、インターネット経由でシステムやデータを利用する仕組みです。

自治体ごとにばらばらだった基幹業務システムを、標準化された仕組みに近づける目的があります。これにより、システムの運用や更新を効率化しやすくなります。

補足 基幹業務システムとは、住民記録、税、福祉など、自治体の基本的な仕事を支えるシステムです。

「デジタル化」とは何を変えること?

行政のデジタル化は、紙の手続きをそのまま画面に移すだけではありません。利用者の負担を減らし、役所側の仕事の流れも見直すことが大切です。

たとえば、次のような改善を目指します。

  • 同じ情報を何度も書かなくてよい
  • 窓口に行かなくても申請できる
  • 手続きの進み具合を確認しやすい
  • 必要な情報にすぐたどり着ける
  • 災害時や給付金の支給時に、すばやく対応できる

デジタル庁の政策には、行政手続きのオンライン化、政府ウェブサイトの標準化、国に納める手数料のキャッシュレス化などがあります。

暮らしへの関わり

デジタル庁の仕事は、ふだんの手続きの裏側で暮らしとつながっています。

場面関係する取り組み
引越しの手続き引越し手続きのオンライン化
子育て・介護の申請マイナポータル、行政手続のオンライン化
確定申告マイナポータル連携、本人確認
給付金の受け取り公金受取口座登録制度
事業者の申請GビズID、Gビズポータル
国への手数料納付キャッシュレス納付

すぐにすべての手続きが便利になるわけではありません。制度、システム、自治体の現場を合わせて変える必要があるため、時間がかかる分野もあります。

注意 デジタル庁がすべての行政手続きを直接担当しているわけではありません。税金は国税庁、年金は厚生労働省など、分野ごとの担当省庁と連携して進めます。

ほかの省庁との違い

多くの省庁は、税金、医療、教育、防衛など、特定の分野を担当します。一方でデジタル庁は、分野を横断して使うデジタル基盤を整える役割が中心です。

たとえば、税金の制度そのものは財務省や国税庁が担当します。しかし、オンライン申請や本人確認、データ連携の仕組みでは、デジタル庁の取り組みが関わります。

つまりデジタル庁は、各省庁の仕事をデジタル面から支える横断型の組織です。

まとめ

  • デジタル庁は、国全体のデジタル化を進める司令塔です。
  • マイナンバー、マイナポータル、ガバメントクラウドなど、行政サービスの土台を整えています。
  • 目標は、手続きの負担を減らし、国や自治体の仕事を効率よくすることです。
  • ニュースでデジタル庁が出てきたら、自分の手続きや行政サービスへの影響とあわせて見ると理解しやすくなります。

参考・出典