暗号資産って、ふつうのお金とどう違うのかな?

暗号資産(仮想通貨)とは?

暗号資産(あんごうしさん)は、インターネット上でやりとりされる電子的な財産的価値です。 日本銀行の説明では、資金決済に関する法律(資金決済法)のうえで、次の3つの性質をもつものと定義されています。

  • 不特定の人に対して、代金の支払いなどに使うことができ、法定通貨(日本円や米ドル)と相互に交換できる
  • 電子的に記録され、移転できる
  • 法定通貨や法定通貨建ての資産(プリペイドカードなど)ではない

代表的な暗号資産には、ビットコインイーサリアムなどがあります。 銀行などの第三者を介さずに、財産的価値をやり取りできる仕組みとして注目を集めてきました。

ポイント 暗号資産は、紙幣や硬貨のような実物のないインターネット上の電子データで、円やドルとは異なる仕組みのお金のような価値です。

「暗号資産」と「仮想通貨」の呼び方

以前は仮想通貨(かそうつうか)と呼ばれていましたが、2020年5月に施行された資金決済法の改正により、法令上の呼称が国際標準である暗号資産に変更されました。

ニュースや一般のウェブサイトなどでは、現在も「仮想通貨」という言葉が使われることがあります。 意味は同じものと考えて問題ありません。

主な暗号資産の例

2025年10月時点の金融庁の資料によると、世界の主な暗号資産の時価総額は約3.8兆ドル規模に達しています。 代表的な銘柄を簡単にまとめます。

  • ビットコイン(BTC):2008年に登場した、世界で最初の暗号資産。価格の動きが大きく、2021年11月には1ビットコインが約6.8万ドルの最高値を更新したのち、2022年11月には約1.5万ドルまで大きく下落しました。
  • イーサリアム(ETH):ビットコインに次ぐ規模の暗号資産。スマートコントラクトと呼ばれる、契約処理を自動で行う仕組みでも知られています。

このほかにも数千以上の銘柄があるとされています。

暗号資産はどこで入手する?

暗号資産は、暗号資産交換業者(取引所・販売所と呼ばれる事業者)を通じて入手・換金するのが基本です。 暗号資産と法定通貨の交換、または暗号資産同士の交換などのサービスを行うには、金融庁・財務局への登録が必要です。

利用するときは、その業者が金融庁・財務局に登録されているかどうかを必ず事前に確認しましょう。 登録を受けていない事業者は法令違反であり、トラブルが起きても解決が難しくなります。

注意 「無登録の海外業者」「金融庁から警告書を出された業者」と取引すると、損失が発生しても返金や救済が困難になります。利用前に金融庁のホームページで確認しましょう。

利用する際の注意点

暗号資産には、知っておきたい大きなリスクがあります。

  • 暗号資産は、日本円やドルのように国がその価値を保証している法定通貨ではない
  • 価格が変動することがあり、急落して損をする可能性がある
  • 暗号資産交換業者は登録が必要で、利用前の確認が必要
  • 取引する場合は、事業者から説明を受け、内容をよく理解してから行う
  • 詐欺や悪質な勧誘の相談が増えている

ビットコインだけを見ても、1年で価格が4分の1近くまで下がった時期があります。 余剰資金で行う、生活資金には手をつけない、といった基本姿勢が大切です。

注意 「絶対もうかる」「元本保証」「必ず上場する」といった言葉は、暗号資産の世界ではあり得ません。SNSで知り合った相手や、無登録の海外業者にお金を送るのは避けましょう。

ステーブルコイン・CBDCとの違い

暗号資産、ステーブルコイン、CBDCの違いは、整理すると次のようになります。

項目価格の安定発行主体
暗号資産大きく変動特定の発行者なし/民間
ステープルコイン安定するよう設計民間
中央銀行デジタル通貨(CBDC)法定通貨と連動中央銀行

確定申告での扱い

暗号資産の取引で利益が出た場合は、原則として雑所得として確定申告が必要になります。

確定申告については、別の記事でくわしく解説しています。

まとめ

  • 暗号資産は、資金決済法で定義されたインターネット上の財産的価値で、ビットコインやイーサリアムが代表例です。
  • 法定通貨ではなく価値の保証がないため、価格が大きく変動するリスクがあります。
  • 利用する場合は金融庁に登録された交換業者を使い、SNSや海外業者をきっかけにした「絶対もうかる」勧誘には十分に注意しましょう。

参考・出典